門と蔵再生事業・学習会
今日は、関さんの森・門と蔵再生事業。丸山純先生(前千葉県文化財保護審議会委員)を招いての学習会でした。
学習会では、毎回宿題が出されます。今回の宿題は、「記憶に残る書斎、仕事場等のスケッチを描いて説明すること」でした。参考書は、妹尾河童著『河童が覗いた「仕事場」』です。
さて、当日は参加者が発表したのは、高校時代の自分の部屋、大学時代の下宿の部屋、こどもの部屋、今の仕事場など多様でした。
なぜ、このような宿題が出るのでしょうか。じつは、関家の蔵に『脇な蔵』と呼ばれる蔵があり、そこは関家先代の関武夫さんが書斎として使用していました。門と蔵再生事業の一環で、武夫さんの書斎を再現しようという構想があるからです。
『関さんの森』は、関武夫さん抜きには語れません。幸谷地区の自然を守るために、「道路を地下に通してほしい」と先頭にたって運動した武夫さん。その遺志をついだ関美智子さん姉妹は、お父さんが大切にしていた屋敷林を自然保護団体に寄付。そして、道路問題も引き継ぎ、強制収用の危機を乗り切ったのです。
この日、都市計画道路から守った関さんのお庭では、カントウタンポポが咲いていました。外来種や雑種が増える昨今、松戸で在来種のカントウタンポポが見られる場所は、ほとんどありません。
また、新蔵の脇では、早咲きの河津桜が咲きはじめていました。
節分・立春もすでに過ぎ、春の気配がただよってきました。
(山田)