門・蔵再生事業

2026年3月15日 (日)

3/29イベントの準備(昔のくらし館)

今日は第三日曜日なので、育む会の定例作業日です。
会員24名が集まり、花壇の花苗植え付けや、3/29開催に開催するイベントの準備などをしました。

天明5年(1785)に建てられた雑蔵(ぞうぐら)は「昔のくらし館」としてリニューアルしますが、その準備もほぼ終わりました。

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展示してあるものを、いくつか紹介しましょう。
関家は、江戸時代名主でしたが、名主の仕事といえば、領主に納める年貢を、各農民の持高い応じて公平に割り振り、村全体でまとめて、期限までに納めることです。
そのためには、米などの量を正確に量り、計算し、記録することが求められます。

量る道具では、棒ばかり(竿ばかり)があります。

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分銅には「秤量貮拾六貫」とありますが、これはこの分銅を使って量れる最大重量。26貫は97.5kgだから、米1俵(60kg)をはかるには、充分なはかりです。
分銅の実際の重さは、分銅の下の方に壱貫三百匁(4.875kg)と書かれていました。念のために、分銅の重さを量ったところ、4.882 kgでした。上皿はかりが正確かどうかはわかりませんが、わずか0.14%の誤差でした。

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容量を量るときは枡を使います。年貢米を量るときは一斗枡を使います。一斗は約18リットル(15kg)。江戸時代の米1俵には一斗枡で4杯分(72リットル/60kg)の米が入っていました。関家には一斗枡が2個残っています。

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計算するときは、そろばんを使いますが、七つ珠のそろばんが残っていました。
日本のそろばんは中国から伝わったとされ、上2つ下5つの七つ珠は、中国の16進法に由来します。上1つの5が2個、下1つの15個で、縦1列の合計15。1足すと16で、次の位に繰り上がります。
7つ珠が使われていたのは江戸時代までで、明治になって上1下5の6つ珠、昭和になって上1下4の5つ珠となりました(10進法)。

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矢立(やたて)は、携帯用の筆箱です。墨壺も付いており、帯に差し込んで持ち歩きました。

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ところで、米は俵に詰めて保存・運搬します。今は紙の袋やビニールですが、昔は稲わらを編んで米俵を作りました。下の写真は俵編み機(こも編み機)ですが、これは米俵用ではなく、炭俵用のものです。

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米俵に米を入れる時は、竹で編んだ漏斗(じょうご)をつかって、こぼれないようにしていました。

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米俵に入った米の検査は、金属製の「米刺し」を使って取り出していました。

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(山田)

2026年2月17日 (火)

イベント予告:3月29日「関さんの森昔のくらし館」開館記念イベント

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3月29日(日)に、「昔のくらし館」の開館を記念した小さなイベントをおこないます。どうぞ、おいでください。
なお、当面「昔のくらし館」は、関家の庭の公開日(7月8月を除く第三日曜日/雨天中止)のみ開館し、庭といっしょにご案内します。
それ以外の日は閉館ですのでご了承ください。
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関さんの森昔のくらし館3月29日開館記念イベント
(令和7年度松戸市市民活動助成事業)
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関家は幸谷村曲淵氏知行地の名主をつとめ、江戸時代に建てられた門や蔵、古文書や昔の生活用品が今も保存されています。生活用品は蔵を改修して展示。このたび「昔のくらし館」として、リニューアルします。
また、古文書は新松戸のタウン誌『月刊新松戸』に「関さんの蔵通信」として2012年から連載。これを整理してまとめた『関家の古文書をよむ-関さんの蔵通信100号誌-』を発刊しました。
満開の桜のもと、江戸時代の幸谷村の人々の暮らしに思いを馳せてみませんか。
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昔のくらし館には、七つ玉のそろばんや天秤棒はかり、矢立(昔の携帯用筆入れ)といった珍しいものから、石臼や俵編み機、座繰り機(糸を紡ぐ道具)、水汲み桶など、昔の生活用品や農機具などを展示。懐かしさとぬくもりを感じる空間になっています。
左の古文書は、文政3年(1820)に幸谷村の豊吉が、中和倉村のおしんに渡した離縁状「三下り半」の控えです。文面には「この度相互に相談し…」や「向後何方へ再縁致し候とも、この方少しも構い御座なく候、後日のため離縁状…」と書かれています。離縁は夫婦で相談して決めています。離縁状は夫が妻に対して一方的に渡すものではなく、「再婚許可証」としての役割がありました。
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関さんの森昔のくらし館」開館記念イベント
  • 日時:2026年3月29日(日)10:00~14:00 雨天時も開催します
  • 会場:関さんの森(関家の庭) 松戸市幸谷131
    新松戸駅下車徒歩10分/京成バスウエスト八柱行き「関さんの森」下車2分
    自家用車の駐車スペース無し(自転車・オートバイは駐輪できます)
  • 参加費:200円 (資料代 , 保険代/中学生以下は無料)/事前連絡は不要
  • 内容:関家の門と蔵/昔のくらし館(展示室)/古文書/関家の庭を案内
    当日参加の1家族に1冊 『関家の古文書をよむ』 を贈呈(200冊限定)
  • その他:トイレは新松戸駅前の公衆トイレ等を利用してからおいでください
  • 主催:関さんの森エコミュージアム/お問い合せ:090-4667-0209(山田)
  • 「昔のくらし館」は、常時開館している施設ではありません。「関家の庭」とともに、原則第3日曜日(雨天/7・8月を除く)にガイドがご案内します。詳細はHP/電話でご確認下さい。

ダウンロード - 260329flyer2.pdf

 

2022年7月17日 (日)

「そうめん流し」は流れたけれど

7月の第三日曜日は、例年は「そうめん流し」です。
しかし、今年もコロナ第7波で、「そうめん流し」そのものが流れてしまいました。

そのおかげで……というわけではありませんが、屋敷林の危険な枝を撤去したり、

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草刈りやゴミ拾いをしたり、

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蔵の調査や、扉(戸車)の修理などをしたりで、仕事がはかどりました。

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関さんのお庭では、ジャコウアゲハが飛んでいました。

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(山田)

2021年11月 7日 (日)

味噌蔵の三和土(たたき)改修

11月第一日曜日の定例作業は、会員19名+ボランティア体験7名、計26名でおこないました。

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今日の作業のメインは、築36年の雑蔵(ぞうぐら)内にある味噌蔵、土間の三和土(たたき)の改修です。

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三和土は、赤土・消石灰・にがりを混ぜて水を加え、適度のかたさになったものを敷き、表面を平らにします。

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また、むつみ梅林の下草刈りもおこないました。そろそろ冬剪定の季節です。

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むつみ梅林には、樹齢200年超のケンポナシの木がありますが、実が熟して落ちはじめていました。

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(山田)

2020年2月 8日 (土)

門と蔵再生事業・学習会

今日は、関さんの森・門と蔵再生事業。丸山純先生(前千葉県文化財保護審議会委員)を招いての学習会でした。
学習会では、毎回宿題が出されます。今回の宿題は、「記憶に残る書斎、仕事場等のスケッチを描いて説明すること」でした。参考書は、妹尾河童著『河童が覗いた「仕事場」』です。
さて、当日は参加者が発表したのは、高校時代の自分の部屋、大学時代の下宿の部屋、こどもの部屋、今の仕事場など多様でした。

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なぜ、このような宿題が出るのでしょうか。じつは、関家の蔵に『脇な蔵』と呼ばれる蔵があり、そこは関家先代の関武夫さんが書斎として使用していました。門と蔵再生事業の一環で、武夫さんの書斎を再現しようという構想があるからです。
『関さんの森』は、関武夫さん抜きには語れません。幸谷地区の自然を守るために、「道路を地下に通してほしい」と先頭にたって運動した武夫さん。その遺志をついだ関美智子さん姉妹は、お父さんが大切にしていた屋敷林を自然保護団体に寄付。そして、道路問題も引き継ぎ、強制収用の危機を乗り切ったのです。

この日、都市計画道路から守った関さんのお庭では、カントウタンポポが咲いていました。外来種や雑種が増える昨今、松戸で在来種のカントウタンポポが見られる場所は、ほとんどありません。

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また、新蔵の脇では、早咲きの河津桜が咲きはじめていました。

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節分・立春もすでに過ぎ、春の気配がただよってきました。

(山田)

2020年1月12日 (日)

会報完成・新年会・建築士の皆さんからの報告書

関さんの森を育む会の、会報編集や印刷もすでに終り、今日はみんなで丁合い作業。これにて28ページの会報400部が完成。皆さん、ご協力ありがとうございました。もっとも、発送作業が残っているが、これは別のメンバーが担当。よろしくお願いします。

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さて、会報が出来上がったら、新年会。この日は23名が一品持ち寄っての宴。

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ところで、新年会に先立って、建築士の皆さんから報告書(関家「蔵と門」調査報告書及び活用提案書)をいただきました。この報告書は20191125日付け、千葉県建築士会歴建調査グループ名で、建築士5名の連名となっています。

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関さんの森は、はじめの頃は自然中心に活動してきました。しかし今では、門や蔵、蔵に収納された昔の生活用具や古文書など、歴史的文化的な活動が大きな比重を占めてくるようになりました。建築士の皆さん、古文書の会の皆さんが、関さんの森の宝を見つけてくださりました。

(山田)

2019年11月17日 (日)

関さんの森・ふるさとの集い

今日は『関さんの森・ふるさと集い』を開催。関家に残る門や蔵、昔の生活道具や古文書などを公開しました。関さんの森では、都市に残る里山として、森や生き物たちだけでなく、昔の暮らしを学ぶことができる、いわば野外博物館のような場所。だから私たちは、ここを『関さんの森エコミュージアム』と呼んでいます。

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開会セレモニーの後、参加者は屋敷内を自由に見学。下の写真は1785年に建てられた雑蔵(一番蔵)ですが、蔵の中を片づけて照明器具を付け、昔の生活道具などを展示しました。

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また、雑蔵・新蔵・薬医門の前では、古文書の会のメンバーが、関さんの蔵から見つかった古文書について解説しました。

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その後、参加者は集合して、丸山純氏(前千葉県文化財保護審議会委員)による「蔵から見える昔のくらし」のお話。丸山先生、後ろ姿でごめんなさい。

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続いて、実物の1/30で作った手作りの模型をもとに、門や蔵の解説。下の写真は、雑蔵の説明をしているところです。

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さらに、紙芝居の上演。蔵に保存されているモノをネタに、自分たちでストーリーを考え、紙芝居として仕上げました。下の写真は「石臼じいさん」。この他に「関さんちの木材」の2本を上演しました。

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この日のイベントでは、これらの他に、子どもたちむけに昔遊び(竹返し・お手玉など)、絵本の読み聞かせなどをおこないました。

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また、昼食タイムでは、関さんの森名物の「カミの実入りパン」や焼き芋、釜で炊いたご飯のおむすびなどを提供。

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この日、関さんの森には144人が集い、暖かな秋の日、豊かな時間をすごしました。

(山田)

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2019年11月16日 (土)

明日は『ふるさとの集い』

明日は『ふるさとの集い』です。今日は、その準備をおこないました。

下の写真は、関家に残るもっとも古い蔵「雑蔵(ぞうぐら)」です。傷んでいた床板を修繕し、片づけ、照明なども付けて、関家に残る昔の生活道具などを展示しました。

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関家には古文書も残っています。古文書の会のメンバーが、今まで調べた成果をもとにパネルを作りました。

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お昼には、カヤの実を練りこんだパンや焼き芋を用意します。

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どうやら天気も良さそう。詳細は、予告記事をご覧ください。

(山田)

2019年9月22日 (日)

(予告)関さんの森・ふるさとの集い

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2019年5月19日 (日)

市政裁判所の枡

今日は第三日曜日なので、関さんの森の定例作業日です。
この日は、屋敷林の橋の修理やゴミ収集、新設道路のつる草の剪定などをおこないました。

午後からは、育む会の総会です。事業計画や決算・予算などについて審議し、承認されました。

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ところで、この日、建築士の皆さんが、雑蔵内の所蔵品の調査をおこないました。
その中に、明治時代の木製の一升枡を2点発見。側面には「市政裁判所」と刻まれています。

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東洋計量史資料館のHPによると、この枡は明治元年の5~7月、江戸幕府から明治政府“東京府(現在の東京都庁)”を設置するまでの2カ月間のみ製造された枡であることがわかりました。

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今後、蔵の所蔵品の調査をおこない、リストを作成します。将来的には、雑蔵の改修を経て、展示することを目指していきたいと思います。

(山田)

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