東京農業大学・森林総合科学科の佐藤孝吉先生(森林経営学)と学生2人が、関さんの森を訪問。11月におこなわれる学生実習の打合せをおこないました。
実習本番では、都市に残る森の現状や大切さ、維持管理のための課題などについて、若い人たちに伝えたいと思います。
ところで、今、関家屋敷・道路ぎわのキンモクセイが花盛りです。
また、お庭の河津桜が狂い咲き。この夏の猛暑で多くの葉が落ちたこと、ここ数日の暖かさで開花したのでしょう。
思川桜も狂い咲き。塀ぎわ(百年桜の南)なので、塀の外からも見えます。
ちなみに、思川桜は十月桜の突然変異です。十月桜は、4月と10月の年2回開花しますが、思川桜は4月のみ。また、思川桜の花弁はピンク色ですが、今回の狂い咲きでは、白い花が咲いています。今年の4月に咲いた思川桜は、こんな花です。
(山田)
今日は砂原保育園のこどもたちが、今年度8回目の里山体験にやってきました。
まずは、関さんから、食べられる野草・いい匂いのする野草を教えてもらいました。フキ、ヨモギ、ミツバ、カンゾウ、ノビル。そして大嫌いな植物、スギの雄花(花粉)です。
関さんのお庭は、すでに春。カワズザクラは満開をすぎていました。房をくるくる回すと、きれいです。
オオシマザクラが咲きはじめました。
スモモも咲きはじめました。このスモモの木、樹齢100年を越える古木です。
アケビも咲いていました。アケビは雄花と雌花があって、右上の大きな花が雌花。左下の房状に付いた小さな花が雌花です。
熊野権現の塚では、タチツボスミレが咲いていました。
サンショウの冬芽からも、緑の葉がひろがってきました。
お弁当を食べた後は、森の卒園式です。こどもたちは、来年度からは小学一年生になります。
こどもたちは関さんに一年間の思い出を語りました。
そして、卒園式の歌を披露。
関さんの森かちは、こどもたち全員に、こんなペンダントをプレゼントしまた。
(山田)
今年も砂原保育園(葛飾区西亀有)の年長組のこどもたちが、電車に乗って関さんの森にやってきました。
荷物をおいたら、さっそく関さんからお庭で見られるものを聞きます。こどもたちにとっては、大きなヤツデの葉っぱも新鮮です。
その後は、お庭を探検。木登りをするこどもたちもいました。
たっぷり1時間探検したら、お弁当タイムです。タケノコをみつけた子がいたので、タケノコの中がどうなっているのか、割って調べてみました。
砂原保育園のこどもたちのお弁当は、みんな「塩おむすび」です。
お弁当を食べたあとは、先生に「たけのこほり」という絵本を読んでもらいました。
年長組のこどもたちは、来年3月まで、月に1回、関さんの森にやってきます。来月の森は何があるのか、楽しみですね。
(山田)
3月30日、「日本歌人常磐松歌会」の皆さん11名が、関さんの森を訪問し、都市に残る自然の中で感じたことを短歌に詠みました。
むつみ梅林では、幸谷のシンボルツリーであるケンポナシを、育む会のメンバーが案内。
関さんの屋敷では、百年桜、権現様、火伏せのモチノキなどを案内。
さらに、屋敷林では、湧水池やイヌシデの木などを案内しました。
吟行会の皆さんが詠まれた短歌を、いくつか紹介します。
百年のソメイヨシノの太き幹 守る人らの熱き思いを
火を防ぐ玄関脇のもちの木に童話の『モチモチの木』を思う
イヌシデの伸びたる枝にぶら下がる歓喜の声が森に満ちみつ
梅林に春告鳥の声はなく「関さんの森」の苔むす甍(いらか)
絶えるなき命の輪とぞイヌシデは光を求め腕をのばせる
涌水のよどめる面に木々のかげ寫してしずか関さんの森
森ふかく横に伸びいるイヌシデに腰をかけたしたった独りで
関さんの森を守りし人のゐて春花冷えの昼に目を閉づ
咲き満つる「百年桜」のはなびらが次の代のこと風にささやく
(山田)