生き物

2022年8月 7日 (日)

Let's体験!!2022

Let's体験!!2022”は、松戸市民活動サポートセンターが主催する中学生~20代の若者を対象とした、夏休みのボランティア体験講座。今年は松戸市内のさまざまなな団体が44のプログラムを用意。「マッチングの会」を経て、関さんの森を育む会のプログラムには、8(中学生2・高校生5・大学生1)が参加。育む会のスタッフ16名とともに、屋敷林の竹林整備、具体的にはマダケの間伐をおこないました。

関家の庭での開会式を終えて、屋敷林の竹林に移動すると、さっそく整備のしかたを学びます。

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最初の体験は、杭打ちです。長さ1mくらいの竹4本を掛矢(大きな木槌)で地面に打ち込みます。この4本竹杭の内側に、後に伐採した竹を集積します。

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そして竹の伐採。鋸の歯を入れる箇所の上は、あらかじめ紐で竹を縛っておきます。伐っているときに竹が裂けて上にはぜるのを防ぐためです。

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伐って倒した竹は、50cmくらいの棒で、枝を叩き落します。

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枝を落とした竹は、3mくらいの長さに切り、集積場に運びます。

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そして、集積場に竹を集めたところで記念写真。皆さん、お疲れさまでした。

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この日の屋敷林では、ヒグラシがよく鳴いていました。下の写真は、ヒグラシの抜け殻です。

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竹林の足元にはザトウムシ。ザトウムシは虫(昆虫)ではなく、クモでもありません。ザトウムシはザトウムシです。

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クモといえば、スズミグモがいました。スズミグモは大型で美しいクモですが、関さんの森では初記録。温暖化により北上傾向にあるクモです。

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一方、写真はありませんが、この日はサシバという猛禽と、竹林の隣の草地にはヒバカリというヘビが確認されました。絶滅危惧Ⅰ類、ヒバカリは準絶滅危惧種です。

じつは、育む会の活動がはじまった26年前、屋敷林の低地部分はほとんどが荒れた竹林でした。その後、生物多様性を意識して、増えすぎた竹を伐採して草地を創出し、毎年定期的に草刈りをして草地を維持してきました。今日は、その結果を象徴するような、ヒバカリ(ヘビ)の確認と、ヘビを餌にするサシバの出現でした。
サシバは定着しているわけではありませんが、今後も生物多様性の維持・復元を目指していきたいと思います。

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上の写真は竹林の隣の草地。その縁に架けた橋で、作業の合間に休憩しました。
この日、ここの草地には、ハラビロカマキリがいました。

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(山田)

2022年7月25日 (月)

関家の“混ぜ垣”

今日は臨時作業。関家の庭の草刈りや生垣の剪定をしました。

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関家の生垣の樹種は、もとはヒメツゲです。しかし、風や鳥の糞で運ばれた種子から成長したものを排除せずに一緒に剪定してきたことから、今は多様な樹種を含む“混ぜ垣”となっています。
育む会の維持管理の基本理念の一つが“生物多様性”ですが、関家の混ぜ垣も“生物多様性を具体化したものと言えそうです。
たとえば、ヒメツゲだけだと、ヒメツゲを食べる虫しか現れません。関家の混ぜ垣は21種の木本から構成されているので、単一の生垣に比べ、単純計算で21倍の種類の虫が生息することになります。

この日は、混ぜ垣を構成するシロダモの若葉には、アオスジアゲハの卵が認められました。

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また、エノキの小枝には、羽化直後のアカボシゴマダラがみられました。もっとも、アカボシゴマダラは“特定外来生物”ですから、それはそれで困ったことではあります。

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参考までに、関家の混ぜ垣を構成する木本を多い順(おおまかに)紹介します。

植えた木…ヒメツゲ(もともとの生垣)、キンモクセイ(張り出した枝が生垣の一部を構成)
自然に生えた木…シロダモ、アオキ、ヤツデ、イロハカエデ、ケヤキ、エノキ、シラカシ、ヤマグワ、トウネズミモチ、カヤ、イヌマキ、ニワトコ、ビワ、シュロ、マサキ、ナンテン
自然に生えた木本性つる植物…キヅタ、スイカズラ、ビナンカズラ

さらに、関家の混ぜ垣には、カラスウリ、ヤブガラシなどの草本性つる植物がからみ、多様性を増しています。

(山田)

2022年7月22日 (金)

虫と遊ぼうin溜ノ上の森

新松戸駅での集合時は雨でしたが、予定通り決行。本降りなるも溜ノ上の森に着いてからは雨がほとんど降らず、参加者は班に分かれて、虫を探し、虫と遊びました。

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木の幹に、ニイニイゼミの抜け殻がありました。

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エゴノキの実には、エゴヒゲナガゾウムシがいました。上はオスで、別名“エゴウシヅラ(牛面)ゾウムシ”ともいわれます。下はピンボケですがメスです。卵を産むために実をかじって穴をあけています。

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枯木の下、落ち葉の下も探します。

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こんなものも落ちていました。野生の栗です。

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虫探しの次は虫調べです。

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そして、捕まえたダンゴムシで、ダンゴムシレースをしました。

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この日の参加者は8家族22名。たくさんの生きものたちを見つけました。「溜ノ上の森」は住宅地にかこまれた0.47haの小さな森ですが、小さな生き物の住処でもあります。

(山田)

2022年7月12日 (火)

マダケの成長にびっくり(認定こども園すなはら)

今日は、認定こども園すなはらのこどもたちが、電車に乗って関さんの森にやってきました。

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関さんのお庭では、先月観察したマダケの成長を確認。
下の写真は先月(67)、この時は20cmくらいの小さなタケノコでした。

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これが今日は、2階の屋根より高く成長していたから、こどもたちはびっくりです。

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屋敷林では、生きものを探したり、遊具で遊んだり……。

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この日、たくさん飛んでいたのは、アカボシゴマダラの夏型です。

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アカボシゴマダラは、意図的な放蝶によって増えた外来種。外来生物法の「特定外来生物」に指定されています。飼育、保管、運搬、野外に放つこと、譲渡することなどが禁止されています。

(山田)

2022年7月 1日 (金)

タシロラン

7月1日は、屋敷林の草地で草刈り作業がおこなわれましたが、その折、タシロランという植物が初めて確認されました。

タシロランは、常緑樹林の林床にはえる、ラン科の腐生植物です。花は、わずかに黄褐色味を帯びた白で、緑色の葉は無いので、不気味な感じがします。葉緑素は持たないので光合成はできません。栄養は、タシロランの根に共生するヒトヨタケ科の菌類を介しているといわれています。

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タシロランは、千葉県のレッドリストでは、Cランク(要保護生物)。環境省のカテゴリーでは、絶滅危惧Ⅱ類です。
珍しいといえば珍しいですし、関さんの森では初確認ですが、21世紀の森と広場でも見られます。
ラン科の植物は盗掘されることがありますが、タシロランは、持ち帰っても育ちません。
今後も見守っていきたいと思います。

(山田)

2022年6月23日 (木)

ザリガニ釣り(幸谷小1年)

今日は幸谷小学校1年生が、屋敷林で自然体験。

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メインはザリガニ釣りです。

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1/3くらいのこどもたちが、釣り上げたようです。

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アメリカザリガニは身近な生き物ですが、外来種です。水辺の生態系に大きな影響を与えています。
小学校の授業では、アメリカザリガニのことを事前に勉強し、この日のザリガニ釣りを体験しました。

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ザリガニを持ち帰ったこどもたちは、誰かにあげたり放したり逃がしたりはしないで、最後まで責任もって飼ってくださいね。

(山田)

2022年4月27日 (水)

キリシマツツジ・カヤの花・クモ2種

熊野権現の塚の、キリシマツツジが満開です。このキリシマツツジは、樹齢200年超で松戸市の保護樹木になっています。

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キリシマツツジは、屋敷の外、道路からも見えます。

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関さんのお庭にはカヤの木が多いのですが、熊野権現のご神木として植えられているのかもしれません。
今、カヤの花が咲いていますが、カヤは裸子植物なので、花は地味です。カヤは雌雄異株です。
下の写真は雄花。カヤは風媒花で、大量に花粉を飛ばします。

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下の写真は雌花。裸子植物なので、花弁や子房は無く、胚珠は露出しています。丸い粒のようなものが雌花(胚珠)で、わずかに出っ張った部分に珠孔があります。

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さて、今日は2種類のクモを紹介しましょう。
まずは、アオオニグモです。

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アオオニグモは円網の一部が切れた“キレ網”を張りますが、普段は葉を舟型に曲げて天幕を張った中に隠れ、脚を網に繋がる糸にかけています。網に虫がかかると、振動を察知して、現場に急行して虫を捕えます。

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マミジロハエトリのオスとメスもいました。
ハエトリグモの仲間は、網は張らずに徘徊生活をします。マミジロハエトリのオスは、眉が白いので、その名があります。前脚を大きく広げているのは、求愛のポーズです。

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メスは食事中でした。

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春を迎えて虫が出てきました。そして虫を食べるクモが出てきました。にぎやかな季節になってきました。

(山田)

2022年4月13日 (水)

エゴツルクビオトシブミの揺籃作り

溜ノ上の森で、エゴツルクビオトシブミが揺籃を作りはじめました。
エゴツルクビオトシブミは、体長69mmほどの小さな甲虫で、鶴のように首が長いことから“ツルクビ”の名が付けられています。
また、エゴノキを食草とし、メスは産卵時に葉を丸めて、ゆりかごのような“揺籃(ようらん)”をつくります。エゴツルクビオトシブミは、作った揺籃をそのままぶら下げておきますが、種類によっては落とすものもいて、それが“オトシブミ(落し文)”の名の由来です。

この日、1019分に見つけたときは、すでに葉に切れ込みを入れ終り、葉を二つに折っているところでした。実際に揺籃を作るのはメスですが、写真ではオスがメスの背に乗っています。

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10時26分、オトシブミが葉の先端に移動。そろそろ巻きはじめます。

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10時30分、別の角度から撮っています。巻きはじめています。たぶん、この頃に卵を1個産み付けます。その後、背の上のオスは移動します。

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11時16分、1/3くらい巻いたでしょうか。

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11時21分、別の角度から撮っています。

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11時40分、もう少しで巻き終わります。

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11時44分、揺籃は完成。一仕事を終えたメスは意気揚々、バイバイして飛んでいきました。

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揺籃の中に産み付けられた卵は、やがて孵化して幼虫になり、丸められた葉を食べて育ちます。

(山田)

2022年4月 9日 (土)

「思川」見頃

遅咲きの「思川」の開花が進み、見頃です。
「思川」は、花弁は少し小さめで半八重(610枚)、鮮やかなピンク色です。

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「思川」は塀の外からもよく見えます。

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「思川」は、栃木県小山市の修道院の庭の「十月桜」の実生から発見された突然変異です。
春だけ咲くなど、十月桜とは異なる特性を持つことから、新品種に認定。修道院の近くを流れる川の名にちなみ、「思川」と名付けられました。

一方、遅咲きの「大提灯」も見頃ですが、あいにく外からは見えにくいところです。

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上を見ると、アケビの花も満開。

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足元では、キュウリグサの花も満開です。

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今日は、古文書の会の例会でした。

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(山田)

2022年4月 5日 (火)

ジロボウエンゴサク・アオキ・ナナフシの赤ちゃん

屋敷林の低地で、ジロボウエンゴサクが咲きはじめました。

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ムラサキケマンも咲きはじめています。

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怪しい形をしたウラシマソウも開花です。

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雌雄異株のアオキも開花が進んでいます。
下の写真は雄株の雄花。

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下の写真は雌株の雌花。

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当然のことですが、果実は雌株だけにできます。
この時期、花と果実が両方見られますが、果実の形はいびつで色も均一に赤くなってはいません。
じつは果実の中に、アオキミタマバエの幼虫が入り、虫こぶと化しているのです。

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一方、関さんのお庭の桜。塀の外から見える染井吉野(百年桜) は散りはじめました。

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大島桜も散りはじめています。

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遅咲きの思川は、塀の外から見える枝でも開きはじめました。

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思川の蕾の下には、ナナフシ(ナナフシモドキ)の赤ちゃんがぶら下がっていました。

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(山田)

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