今日は関さんのお庭の公開日です。柏市ウオーキング連絡協議会の皆さん(24名)が、見学にみえました。
「百年桜」(ソメイヨシノ)は、まだ一分咲きにもなっていませんが、オオシマザクラは三分咲きで、ヒヨドリが花を食べていました。
マメザクラは、早くも七分咲き。メジロの群れがやってきて、蜜を吸っていました。
柏市ウオーキング連絡協議会の皆さんは、お庭でサクラ、ハナモモ、カントウタンポポなどの花を見たり、雑蔵の展示室で昔の生活道具を見た後、屋敷林を散策。下の広場のイヌシデの木の下で記念写真を撮り、次の目的地へ向かいました。
さて、今日は定例作業の日でもあります。幸谷交差点の花壇の整備、雑蔵の展示室の整備などをおこないました。
また、農園で伐採したクヌギの幹や枝を、関さんのお庭に運び入れました。
じつは3月15日に、きのこ研究歴・品種登録数・種菌売り上げNo.1の森産業株式会社(桐生市)の方を招き、きのこ栽培の学習会をおこないました。
運び入れたクヌギを榾木(ほだぎ)にして、シイタケとクリタケの原木栽培にチャレンジします。
(山田)
関さん宅・正門脇の「百年桜」が開花しました。関さんのお母様が生まれたお祝いに植えたソメイヨシノで(1905年)、今年は118歳ということになります。
午後1時の時点では、わずか1輪でしたが、午後3時には6輪。気象庁の開花宣言の基準に沿い、開花を宣言します。
また、古い門(薬医門)の近くでは、オオシマザクラが1分咲き程度です。オオシマザクラは、花弁が白くて大きめです。
ところで、サクラの花は5枚の花弁がバラバラになって散りますが、下の写真(2021年3月20日)のように、5枚の花弁やオシベなどがくっついたまま落ちていることがあります。
これは、ヒヨドリなどが盗蜜して落したものです。サクラとしては、花粉を運んでもらうご褒美に蜜を用意しているのですが、花そのものが落とされては意味がありません。また、花そのものを食べてしまうこともあります。ヒヨドリが来ていたら、どんなふうに蜜を得ているか、観察してみてください。
下の写真は、ヒヨドリが花を食べているところです。
関さんのお庭には、ソメイヨシノやオオシマザクラを含めて10種類のサクラが植えられています。
カワズザクラはほぼ咲き終わりましたが、ミザクラが満開。ベニシダレザクラは2分咲き、マメザクラは1分咲きです。下の写真は、三春の「滝桜」の血を引くベニシダレザクラです。ちょっと元気が無く、しかも赤みが薄くなっていますが、今年も咲いてくれました。
この後も、関さんのお庭では、遅咲きのオモイガワやオオチョウチンなどが咲きはじめます。
なお、関さんのお庭は限定公開です。3月19日(日)の10~14時、4月2日(日)の10~13時、4月16日(日)の10~14時に、育む会のメンバーがご案内します。雨天時は公開を中止させていただきます。
(山田)
認定保育園すなはらの、年長組のこどもたちが、関さんの森にやってきました。今年度9回目で、卒園前最後の関さんの森です。
この日は、はじめに、むつみ梅林でツクシを探しました。
関さんのお庭では、関さんから、今日の見どころを教えてもらいます。
その後は、お庭を探検しながら「春」を探します。
青い小さな花は、オオイヌノフグリ。
この日は暖かったこともあり、カナヘビがひなたぼっこをしていました。
お弁当を食べたら「卒森式」です。はじめにこどもたちが「ありがとう こころをこめて」を歌ってくれました。
こどもたちからは、関さんの森での思い出を、絵と言葉でつづった冊子をいただきました。
関さんの森からは、ドングリなどで作ったペンダントをプレゼント。
さらに、手作りの凧をプレゼント。こどもたちは4月からは小学1年生。
「おおきくなあれ すなはらっこ」
(山田)
草加から保育園のこどもたちがやってきました。
関さんのお庭でご挨拶した後は、お庭で秋を探します。
ヤマノイモの“むかご”があったので、むかごをふたつに割って、おでこにくっつけてみました。
屋敷林では、ケヤキの大木をみんなで囲んでみました。
下の写真は、ドングリを拾っているところ。
下の広場では、アスレチックで遊び、イヌシデの木を背景に記念写真を撮りました。
下の写真は、上の広場のイヌシデの木を見上げたところ。
お弁当を食べた後は、「カラスウリ」の絵本をよんでもらいました。
その後、むつみ梅林に行って、樹齢200年超のケンポナシにタッチ!!
ケンポナシの落ち葉に穴をあけて“おばけ~”。
クヌギの森では、みんなで落ち葉を投げて遊びました。
こどもたちは、最後に「やきいもグーチーパー」を歌い、たっぷり4時間遊んで帰りました。
この日、関さんのお庭には、小鳥の混群が飛来。
下の写真はエナガ(2枚)、ヤマガラ、メジロです。
(山田)
関さんのお庭で、ホソミイトトンボを確認しました。初記録です。
ホソミイトトンボは、成虫越冬するイトトンボで、千葉県のレッドリストではカテゴリーB(重要保護生物)です。
ちなみに、日本で成虫越冬するトンボは3種(オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボ)いますが、ホソミオツネントンボは今までも数回確認しています。
下の写真は、2015年11月1日に関さんの森で撮ったホソミオツネントンボです。枯枝に擬態しています。
また、2014年3月28日には、溜ノ上の森でもホソミオツネントンボが確認されています。春になると青っぽくなります。
なお、今日は、特別緑地保全地区部分に山積みにしていた枝などを、チッパー(粉砕機)を使って粉砕しました。
チッパーを所有する(公財)松戸みどりと花の基金の職員お二人と松戸里やま応援団のMさんにはお世話になりました。ありがとうございました。
(山田)
今日は秋晴れです。関さんのお庭では、カキの葉がきれいに色づき、きれいです。ムラサキシジミが翅を広げて、ひなたぼっこをしていました。
天気がいいと、作業もはかどります。この日は21名が参加して、むつみ梅林の下草刈りや、幸谷交差点の花壇整備などをおこないました。
むつみ梅林の一画にはケンポナシがありますが、きょうもたくさんの実が落ちていました。
味わってみたところ、まさに“梨”のような味がしました。
ところで、今日の作業には、ボランティア体験関係で5名の方が参加しました。
内訳は、「まつど地域活躍塾」関係が2名、「松戸市社会福祉協議会」関係が3名(うち1名は職員の方)でした。
作業後は1時間かけて関さんの森を案内し、屋敷林・下の広場のイヌシデの木にて、記念写真を撮りました。
(山田)
埼玉大学大学院理工学部研究科「環境社会基盤国際プログラム」のフィールドワークが、関さんの森でおこなわれました。
参加した学生7名のうち5名は留学生で、打ち合わせで自己紹介をした後、屋敷林にて増えすぎたマダケの伐採作業を会員とともにおこないました。
ふと、足もとをみると、不思議な形をしたキノコがありました。“エリマキツチグリ”というキノコです。
丸い部分には胞子がつまっていて、そこを押すと中央の“口”みたいなところからプーッと煙のように胞子が吹き出します。自然では、雨滴の落下刺激にによって胞子が吹き出し飛散するといわれています。
また、下の写真の右の方に、丸い球根のようなものが3個写っています。これは、エリマキツチグリの幼菌(キノコの赤ちゃん)で、成熟すると外側の皮が星状に裂けて、“キノコ”となります。
昼食後は、育む会の会議を傍聴し、会議後は関さんの思いを聞きました。
その後は、雑蔵の中でパワーポイントを使っての説明を聞き、ケンポナシ移植の動画を見ました。
なお、ケンポナシ移植の動画は、会員でプロのカメラマン、大北寛さんが製作したもので、YouTubeでも見られます。視聴回数は、すでに10万回を超えています。
(山田)