樹木

2023年3月29日 (水)

キノコの原木栽培と「佐藤錦」

昨日に続いて、クヌギの原木にドリルで穴をあけ、キノコの種駒をハンマーで打ち込みました。

230329seki

二日間にわたる作業で、伐採して運び入れたクヌギの原木から、シイタケ榾木32本・クリタケ榾木36本ができました。
また、森産業から取り寄せた種駒、シイタケ(にく丸/森290号)とクリタケ(森77号)各1000個は、すべて打ち込みました。
今後は榾木を伏せ場に置いて、保温・保湿に気をつけながら管理し、キノコの菌が榾木の中で広がるのを待ちます。キノコは、来年秋からポツポツト発生がはじまります。楽しみですね。

ところで、この日、関さんのお庭では、セイヨウミザクラが満開となりました。

230329satounisiki

果実は、サクランボの高級品種として有名な「佐藤錦」ですが、残念ながら実がつきません。佐藤錦は自家不和合性なので、「ナポレオン」や「高砂」など別品種を植えてみましたが、実がつきません。佐藤錦などサクランボは山形など寒い地方で栽培されます。松戸での結実は難しいようです。

(山田)

2023年3月28日 (火)

キノコの原木栽培にチャレンジ

関さんの森農園で伐採したクヌギを使って、キノコの原木栽培にチャレンジ。
今日は、1mほどに玉切りしたクヌギにドリルで穴をあけ、キノコの種駒をハンマーで打ち込みました。

230328seki-1

230328seki-2

230328seki-3

この日は、シイタケの種駒約800個を打ち込みました。

230328seki-4

クヌギの原木はまだまだ残っています。
明日も作業を継続し、シイタケの種駒200個、さらにクリタケの種駒1000個を打ち込む予定です。収穫が楽しみです。

ところで、関さんのお庭では、桜が花盛りです。
「100年桜」と呼んでいる118歳の染井吉野は満開です。

230328someiyosino-1

230328someiyosino-2

そして、遅咲きの思川が咲きはじめました。

230328omoigawa

さらに、遅咲きの大提灯も咲きはじめていました。

230328ootyouchin

(山田)

2023年3月15日 (水)

「百年桜」が開花

関さん宅・正門脇の「百年桜」が開花しました。関さんのお母様が生まれたお祝いに植えたソメイヨシノで(1905年)、今年は118歳ということになります。
午後1時の時点では、わずか1輪でしたが、午後3時には6輪。気象庁の開花宣言の基準に沿い、開花を宣言します。

230315someiyosino

また、古い門(薬医門)の近くでは、オオシマザクラが1分咲き程度です。オオシマザクラは、花弁が白くて大きめです。

230315oosimazakura

ところで、サクラの花は5枚の花弁がバラバラになって散りますが、下の写真(2021320)のように、5枚の花弁やオシベなどがくっついたまま落ちていることがあります。

210320oosimazakura

これは、ヒヨドリなどが盗蜜して落したものです。サクラとしては、花粉を運んでもらうご褒美に蜜を用意しているのですが、花そのものが落とされては意味がありません。また、花そのものを食べてしまうこともあります。ヒヨドリが来ていたら、どんなふうに蜜を得ているか、観察してみてください。
下の写真は、ヒヨドリが花を食べているところです。

230315hiyodori

関さんのお庭には、ソメイヨシノやオオシマザクラを含めて10種類のサクラが植えられています。
カワズザクラはほぼ咲き終わりましたが、ミザクラが満開。ベニシダレザクラは2分咲き、マメザクラは1分咲きです。下の写真は、三春の「滝桜」の血を引くベニシダレザクラです。ちょっと元気が無く、しかも赤みが薄くなっていますが、今年も咲いてくれました。

230315benisidarezakura

この後も、関さんのお庭では、遅咲きのオモイガワやオオチョウチンなどが咲きはじめます。

なお、関さんのお庭は限定公開です。319()1014時、42()1013時、416()1014時に、育む会のメンバーがご案内します。雨天時は公開を中止させていただきます。

(山田)

2023年1月 9日 (月)

早咲きの梅が開花

関さん宅の門の前、早咲きの梅が咲きはじめています。“八重野梅(やえやばい)”という品種ではないかと思われます。

230109ume

なお、この写真を撮った時、別のカメラをベンチの上に置き忘れ、家に戻ってしまいました。気がついたのは1時間後。カメラはありませんでした。
警察に遺失物の届を出したところ、「似たものが届いている」とのこと。カメラの製造番号を保証書で調べて連絡したら一致し、無事、手元にもどりました。
警察に届けてくださった方、本当にありがとうございました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

(山田)

2022年10月 2日 (日)

オオシマザクラ狂い咲き

秋なのに、オオシマザクラが咲きました。
今年はモンクロシャチホコ()の幼虫が大発生し、一時期丸坊主になりました。ゆえに、まだ秋なのに勘違いで狂い咲きです。

221002oosimazakura-1

そして、背景の橙黄色は何でしょう……。ちなみに、上の写真はf/8で撮りました。
下の写真はf/29で撮りました。

221002oosimazakura-2

そう、橙黄色はキンモクセイの花です。

221002kinmokusei-1

関さんのお庭、道路際のキンモクセイは、2本あります。オオシマザクラの背景になっているのは、江戸時代に建てられた門の南側です。
一方、門の北側にはキンモクセイの古木があります。今、満開です。

221002kinmokusei-2

(山田)

2022年9月28日 (水)

ケンポナシ3代・キンモクセイ開花

秋晴れの空を背景に、ケンポナシの木を撮りました。
ちょっとわかりにくいのですが、濃い緑色の高木3本がケンポナシです。
左から樹齢200年超の古木(親木)7080年くらい?の子木、10年の孫木です。

220928kenponasi-1

そして、孫木は今年初めて花が咲き、実がつきましたた。11月になると熟して落ちます。美味しいです。

220928kenponasi-2

一方、関家の江戸時代の門の近くにキンモクセイの古木があります。付近に花の匂いがただよっていました。

220928kinmokusei-1

キンモクセイの花が、咲きはじめました。

220928kinmokusei-2

ちなみに、下の写真は道路ができる前、2009925日に撮ったものです。
小径をはさんだ向かって左側にもキンモクセイの木が植えられており、ここはキンモクセイのトンネルになっていました。このキンモクセイは、道路用地上だったので、関家の屋敷内(オオシマザクラの南隣)に移植しました。

090925kinmokusei3

(山田)

2022年7月25日 (月)

関家の“混ぜ垣”

今日は臨時作業。関家の庭の草刈りや生垣の剪定をしました。

220725seki-2

220725seki-1

関家の生垣の樹種は、もとはヒメツゲです。しかし、風や鳥の糞で運ばれた種子から成長したものを排除せずに一緒に剪定してきたことから、今は多様な樹種を含む“混ぜ垣”となっています。
育む会の維持管理の基本理念の一つが“生物多様性”ですが、関家の混ぜ垣も“生物多様性を具体化したものと言えそうです。
たとえば、ヒメツゲだけだと、ヒメツゲを食べる虫しか現れません。関家の混ぜ垣は21種の木本から構成されているので、単一の生垣に比べ、単純計算で21倍の種類の虫が生息することになります。

この日は、混ぜ垣を構成するシロダモの若葉には、アオスジアゲハの卵が認められました。

220725aosujiageha

また、エノキの小枝には、羽化直後のアカボシゴマダラがみられました。もっとも、アカボシゴマダラは“特定外来生物”ですから、それはそれで困ったことではあります。

220725akabosigomadara

参考までに、関家の混ぜ垣を構成する木本を多い順(おおまかに)紹介します。

植えた木…ヒメツゲ(もともとの生垣)、キンモクセイ(張り出した枝が生垣の一部を構成)
自然に生えた木…シロダモ、アオキ、ヤツデ、イロハカエデ、ケヤキ、エノキ、シラカシ、ヤマグワ、トウネズミモチ、カヤ、イヌマキ、ニワトコ、ビワ、シュロ、マサキ、ナンテン
自然に生えた木本性つる植物…キヅタ、スイカズラ、ビナンカズラ

さらに、関家の混ぜ垣には、カラスウリ、ヤブガラシなどの草本性つる植物がからみ、多様性を増しています。

(山田)

2022年4月27日 (水)

キリシマツツジ・カヤの花・クモ2種

熊野権現の塚の、キリシマツツジが満開です。このキリシマツツジは、樹齢200年超で松戸市の保護樹木になっています。

220427seki-1

キリシマツツジは、屋敷の外、道路からも見えます。

220427seki-2

関さんのお庭にはカヤの木が多いのですが、熊野権現のご神木として植えられているのかもしれません。
今、カヤの花が咲いていますが、カヤは裸子植物なので、花は地味です。カヤは雌雄異株です。
下の写真は雄花。カヤは風媒花で、大量に花粉を飛ばします。

220427kaya-1

下の写真は雌花。裸子植物なので、花弁や子房は無く、胚珠は露出しています。丸い粒のようなものが雌花(胚珠)で、わずかに出っ張った部分に珠孔があります。

220427kaya-2

さて、今日は2種類のクモを紹介しましょう。
まずは、アオオニグモです。

220427aoonigumo-1

アオオニグモは円網の一部が切れた“キレ網”を張りますが、普段は葉を舟型に曲げて天幕を張った中に隠れ、脚を網に繋がる糸にかけています。網に虫がかかると、振動を察知して、現場に急行して虫を捕えます。

220427aoonigumo-2

マミジロハエトリのオスとメスもいました。
ハエトリグモの仲間は、網は張らずに徘徊生活をします。マミジロハエトリのオスは、眉が白いので、その名があります。前脚を大きく広げているのは、求愛のポーズです。

220427mamijirohaetori-2

メスは食事中でした。

220427mamijirohaetori-1

春を迎えて虫が出てきました。そして虫を食べるクモが出てきました。にぎやかな季節になってきました。

(山田)

2022年4月 5日 (火)

ジロボウエンゴサク・アオキ・ナナフシの赤ちゃん

屋敷林の低地で、ジロボウエンゴサクが咲きはじめました。

220405jirobouenngosaku-1

220405jirobouenngosaku-3

220405jirobouenngosaku-2

ムラサキケマンも咲きはじめています。

220405murasakikeman

怪しい形をしたウラシマソウも開花です。

220405urasimasou

雌雄異株のアオキも開花が進んでいます。
下の写真は雄株の雄花。

220405aoki-1

下の写真は雌株の雌花。

220405aoki-3

当然のことですが、果実は雌株だけにできます。
この時期、花と果実が両方見られますが、果実の形はいびつで色も均一に赤くなってはいません。
じつは果実の中に、アオキミタマバエの幼虫が入り、虫こぶと化しているのです。

220405aoki-2

一方、関さんのお庭の桜。塀の外から見える染井吉野(百年桜) は散りはじめました。

220405someiyosino1

大島桜も散りはじめています。

220405oosimazakura1

遅咲きの思川は、塀の外から見える枝でも開きはじめました。

220405omoigawa-3

220405omoigawa-2

思川の蕾の下には、ナナフシ(ナナフシモドキ)の赤ちゃんがぶら下がっていました。

220405nanafusimodoki

(山田)

2022年4月 1日 (金)

「大提灯」開花

遅咲きの「大提灯」が開花しました。
これで、関さんのお庭の10種類の桜はすべて開花です。

220401oottoutin

昨日開花を確認した「思川」は、開花が進んでいます。明日は、塀の外からでも花が見られることでしょう。

220401omoigawa

満開の「染井吉野」では、ヒヨドリが蜜を吸っていました。

220401hiyodori

一方、関家の生垣は「混ぜ垣」といって、いろいろな種類の植物が混ざっています。
今日、アオキの雌花が咲きはじめました。

220401aoki-2

アオキは雌雄異株で、雄花は1週間以上前から咲いています。

220401aoki-1

アケビは雌雄同株ですが、雄花(左)と雌花(右)に別れて咲きます。

220401akebi

(山田)

より以前の記事一覧

2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ