シラカシ倒木のカシナガ再調査(2)
今日は倒壊したシラカシの木を再調査しました。前回は、曇天で暗かったため、晴れた明るい日を選び、今日になりました。
また、今日は、直径1.2mmの銅線、0.85mm(赤)・1.2mm(青)・1.5mm(黄)のビニール被覆付ワイヤーロープを用意し、これらが穿入孔に入るか否かで判定することにしました。
さて、フラスをかきわけて孔を探し、明るい光の中でよく見ると、大きめの孔と小さめの孔があることに気がつきました。どうやら、1.2mmのワイヤーが入るか否かで、ヨシナガかカシナガかが判定できそうです。
下の写真は大きめの孔。1.2mm(青)のワイヤーは入ります。1.5mm(黄)が入る孔は稀でしたが、カシナガでしょうか。
下の写真は小さめの孔。1.2mm(青)のワイヤーは入りません。0.85mm(赤)が入らない孔もありましたが、こちらはヨシブエでしょうか。
ところで、大きめの孔に1.2mmの銅線を挿しておいたら、穿入孔から入ろうとしていたキクイムシを発見しました。1.2mmの銅線より少し太そうだから、カシナガでしょうか。
一方、小さめの孔にも、キクイムシが入ろうとしているのを発見。赤の0.85mmと同じくらいか、少し太いか。こちらはヨシブエでしょうか。
というわけで、この倒木にはヨシブエとカシナガの2種類が穿入していると思われますが、私たちは専門家ではないので、断定は禁物です。あとは、専門家の判定にまかせたいと思います。
仮に、カシナガがいるということになると大変。このまま放置すると来年6月頃にはとんでもない数の成虫が飛び出し、生木にマスアタックするので、何らかの処置をしなければいけません。
(山田)