埋蔵文化財

2011年12月15日 (木)

ケンポナシ移植準備(張り出した枝をたぐりよせる)

今日は、昨日に引き続き、張り出した枝を中心の支柱にたぐりよせる作業です。

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高所作業車に乗った作業員が、張り出した枝にロープを結びます。

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支柱部分にも作業員が待ち受けています。

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竿にひっかけたロープを、渡して固定します。

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今日は暖かい日だったので、作業もはかどったことと思います。

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ケンポナシの根本では、移植の準備に平行して、埋蔵文化財の調査がおこなわれていました。

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2011年9月12日 (月)

幸谷城遺跡から人骨が見つかる

戦国時代から江戸時代の初期にかけての、幸谷城跡としての発堀が続けられている関さんの森の一部で、3回目の遺跡調査の説明会がありました。
今回はケンポナシの南側と、いずれケンポナシが移るその西側です。

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この日は、興味ある人人ほどが参加して発掘状況の説明を聞きました。関家は写真の右側になります。

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発掘責任者の教育委員会M氏の指差す方向には、思いがけない遺物が見られました。

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地下2.5メートルほどの地下式坑の底は、人骨が1体、胴体部分ははっきりしませんが、頭部と足はその形が確認できる形で現れました。
隣の坑にも人骨が見られましたが、そちらは姿をはっきりとどめなかったようです。
この骨は土ごと掘り取ってさらに調査するそうで、ここに置かれた理由や、性別、いつの時代かといった点は今後の調査によります。

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もう1つは馬の骨です。胴の部分は欠けていますが、頭から首、脚の部分ははっきり分ります。歯が出揃っていることから、成熟した馬ではないかと思われます。脚は今の馬に比べて短く、当時の馬は小型であったことが分ります。

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そのほか、土中からは土器の破片が多く見つかっていますが、幸谷城址を想像させる遺物はまだのようです。発堀調査も終盤に近づいていますが、全体の調査の結果が待たれます。

2011年6月20日 (月)

幸谷城址発掘調査説明会(第2回)

関さんの森を通る新設市道の建設に伴い、事業地内にある埋蔵文化財「幸谷城址・熊ノ脇遺跡」の発掘調査が、昨年7月から始まっています。下の写真は、現在の発掘調査のようすです。

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昨年9月には、森の南側・元グランド地区を対象に現地説明会がおこなわれ、幸谷城関係の遺構や陶器の破片、鉄砲玉などが確認されました。
現在は、森の西側・むつみ梅林地区の発掘調査がおこなわれています。どんなものが見つかっているのか、発掘担当の松戸市教育委員会の責任者に、発掘現場の見学をお願いしたところ、本日午後、発掘状況の現地説明会(第2回)が行われました。

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遺跡見つかった遺構は、関東ローム層の上部に残されていることから、出土品などから推定して、戦国時代から江戸時代の初期のようです。地面を段切り状に削り、平らな面を作りだした「台地整形遺構」の上部から説明を受けました。

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現場では、深い竪穴と地下室からなる「地下式坑」、貯蔵施設、墓などの用途に使われたと思われる方形の「土坑」、建物の柱や柵ノ跡と思われるピットと呼ばれる穴など、多数が見つかっています。その他陶磁器、土器も少数ながら出ているとのことです。

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そして、土坑の底で、焚き火の跡の炭も堀り出されていました。下の写真が、発掘された炭化物(炭)です。110620seki5

調査は11月くらいまで続く予定で、その後2年くらいかけて分析をおこない、報告書としてまとめられるとのこと。戦国時代の城跡といわれている「幸谷城跡」の詳細はいまだ不明ですが、どこまで実態が解明できるか期待したいところです。

幸谷城址の跡を伺わせる遺跡の発見は?との質問に対しては、直接それに繋がるものは見つかっていないとのお話。ただし、遺構の密度が非常に高いことから、当時多くの人が関わっていたと推定されるそうです。

2011年5月19日 (木)

緑さわやかな一日

緑のさわやかな関さんの森、今日一日にぎわいました。

今年2月に移植したケヤキ、エノキの管理のため造園屋さんが来て水やり、除草作業をしました。水は屋敷林の中の池から3.5トンのタンクに汲んで、植木の根元に吸水の状況を監視しながら水やり。明日は今年根回しをしたケンポナシの手入れを行う予定です。

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関さんの森の主要部分の保全を検討するため、松戸市が自然環境を実施することになりました。今日は、調査を行う環境コンサルタントの2名の調査員が、昆虫類、小動物の調査を行いました。

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我孫子市の女性グループが関さんの森を訪問。関さんの話を聞いた後、屋敷内と屋敷林、溜ノ上の森を、お弁当持参で丁寧に見学しました。

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遺跡調査も終盤に近くなりましたが、順調に進んでいるようです。

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2010年9月18日 (土)

幸谷城跡発掘調査報告会

幸谷地区関さんの森内を通過する新設市道の建設に伴い、事業地内にある埋蔵文化財の記録保存を行う発掘調査が、7月から始められています。9月18日(土)には、松戸市の教育委員会による発掘状況の現地説明会が開催されました。

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現場は関さんの森の南側元グランド地区。昨年12月から本年2月に、道路予定地を対象とする試し堀り的な発掘調査(予備調査)を行った結果、中世戦国時代(16世紀)を中心とする遺構・遺物が発見され今回の本調査に至ったもので、当日は、発掘に関っている教育委員会のスタッフを初め、委員会職員、発掘従事者などが案内に当っていました。
事前に松戸市の広報などでのPRが効いたのか、好天にも恵まれ、説明の始まる10時前には見学者が多く集り、夕方の3時まで、見学者は絶えませんでした。
発掘調査対象地の大部分は、戦国時代の城跡といわれている幸谷城跡の範囲にあります。幸谷城跡自体は、まだ本格的な調査が行われていないこともあり、「城跡」としての実態は不明でした。
今回この地区で初めて中世の遺構・遺物が発見されたことは重要な意味を持つと考えられます。

今回見学会の地区から発掘された遺構は、道路状遺構1箇所、地下式坑3基、井戸跡1基、溝状遺構2基、方形土坑8基などが発見されています。
道路は広いところは幅10mになり、調査区の北東から南西に(福昌寺方面)抜けています。道路の脇には径1mの円形の井戸跡も見つかっています。
地下式坑は、まず深い縦穴を掘り、そこから横に方形野地下式を掘った遺構です。
方形土坑は、Aタイプが3m×2mほどの方形の穴で、深さ1m前後で道路に沿っており道路状遺構に関連する遺構の可能性があります。BタイプはA型に比べ長方形のものを言い、深さは50cm前後です。

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なお、遺跡からは中世から江戸時代初期に制作されたと思われる土器、陶器の破片や古銭などが出土されておます。

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調査は始まったばかりで、来年の夏までかかりそうですが、幻の「幸谷城跡」は姿を見せてくれるのか、今後の調査結果が大いに期待されるものです。

2010年9月11日 (土)

(予告)9/18発掘調査現地説明会

関さんの森一帯は、熊ノ脇遺跡(縄文時代)と、幸谷城跡(鎌倉~戦国時代)とされています。
道路用地の地下にも、これらの遺跡が眠っている可能性があることから、2009年12月から翌2月にかけて、確認調査がおこなわれました。その結果、土器や陶磁器、土坑やピット(柱穴)などが発見されたことから、7月15日から本調査がはじまりました。

今回、松戸市教育委員会・社会教育課・文化財班により、現地説明会がおこなわれることになりました。興味のある方は、ふるってご参加ください。

開催日時・・・9月18日(土)10~15時

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2010年8月23日 (月)

猛暑の中で埋蔵文化財調査

今年の夏は、暑い日が続きます。そんな中でも、埋蔵文化財の調査が進んでいます。

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ここに眠っているのは、中世(戦国時代のころ)にあった「幸谷城」の遺跡。色の違いを手がかりに掘っていくと、かつての地表面がわかってきます。

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人工的に掘られた穴が、いくつか見つかりました。何のために掘られたのか・・・想像が広がっていきます。

2010年7月26日 (月)

埋蔵文化財の本調査はじまる

今日(7月26日)から、埋蔵文化財の本調査がはじまりました。
このあたりは、縄文時代の遺跡と、中世の幸谷城の遺跡があるとされていましたが、道路工事に先立って予備調査をおこなった結果、遺跡の存在が確認されたので、本調査となったわけです。
あらかじめ、7月15日から機械を入れてグランド部分(こどもの広場)を掘り下げましたが、掘った土の置き場所の関係で、まずは半分の部分の調査です。

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写真では、地面に白いビニールの袋が写っていますが、今日の段階で出土した遺物などです。

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一方、梅林の方は、6月21日より梅の伐採がはじまっていましたが、今日からは機械を入れて掘り下げる作業が、北側からはじまりました。

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これら、埋蔵文化財の調査は約1年かかるそうです。 

2010年7月15日 (木)

小学2年生が森を訪問/遺跡の本格調査はじまる

今日は近隣の小学校2年生115名が、関さんの森にきました。
子供たちは朝9時に到着。まず、森の中で関さんのご挨拶から始まりました。

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蒸し暑い日でも、森の中は別世界の涼しさ。蚊に襲われながらもみな元気溌剌。竹林では、生きもの探しに夢中でした。

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湧水池では、ザリガニを見つけました。

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一方、遺跡の本格調査が今日からはじまりました。下の写真は、グランドを掘り返しているところです。

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2010年2月 4日 (木)

立春の雪・樹木の調査・フィールドコラボ

今日は立春。昨夜、今年2度目の雪が振りが降りました。

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雪景色の中、むつみ梅林では梅の調査がおこなわれました。
むつみ梅林の道路予定地では、埋蔵文化財の試掘がおこなわれています。ここは、幸谷城(小金城主・高城氏の家臣である斎藤外記の屋敷)があったとされているところだからです。試掘の結果、その頃と思われる陶器のカケラなどが出てきたため、どうやら本調査となりまそうです。
本調査となると、梅林内の樹木が心配です。そのための調査です。

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ところで、今年度は千葉大学園芸学部緑地環境学科の女子学生4名が、「フィールドコラボレーション」という授業の一環で、関さんの森エコミュージアムの活動に参加しました。
今日は、その成果発表会が松戸キャンパスにておこなわれました。

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彼女たちは、私たちとともに森の維持管理作業をおこないました。また、昨年11月15日には『関さんの森ミクロウォッチング』というプログラムを企画しました。
詳細はこちら→11月15日の記事『関さんの森ミクロウオッチング』

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今日の発表会では、彼女たちが私たちの活動に参加する中で、たくさんのことを学んだことがわかりました。それらは、ふつうの教室の中では学ぶことのできないものです。
一方、彼女たちの参加は、私たちの会に新鮮な風を吹き込みました。若い力、新鮮な発想、そして行動力・・・。
皆さん、活動への参加、そして今日の発表会の準備、お疲れさまでした。いい発表会でした。これからも『関さんの森』に来てくださいね。

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