Let's体験!!2022
“Let's体験!!2022”は、松戸市民活動サポートセンターが主催する中学生~20代の若者を対象とした、夏休みのボランティア体験講座。今年は松戸市内のさまざまなな団体が44のプログラムを用意。「マッチングの会」を経て、関さんの森を育む会のプログラムには、8名(中学生2・高校生5・大学生1)が参加。育む会のスタッフ16名とともに、屋敷林の竹林整備、具体的にはマダケの間伐をおこないました。
関家の庭での開会式を終えて、屋敷林の竹林に移動すると、さっそく整備のしかたを学びます。
最初の体験は、杭打ちです。長さ1mくらいの竹4本を掛矢(大きな木槌)で地面に打ち込みます。この4本竹杭の内側に、後に伐採した竹を集積します。
そして竹の伐採。鋸の歯を入れる箇所の上は、あらかじめ紐で竹を縛っておきます。伐っているときに竹が裂けて上にはぜるのを防ぐためです。
伐って倒した竹は、50cmくらいの棒で、枝を叩き落します。
枝を落とした竹は、3mくらいの長さに切り、集積場に運びます。
そして、集積場に竹を集めたところで記念写真。皆さん、お疲れさまでした。
この日の屋敷林では、ヒグラシがよく鳴いていました。下の写真は、ヒグラシの抜け殻です。
竹林の足元にはザトウムシ。ザトウムシは虫(昆虫)ではなく、クモでもありません。ザトウムシはザトウムシです。
クモといえば、スズミグモがいました。スズミグモは大型で美しいクモですが、関さんの森では初記録。温暖化により北上傾向にあるクモです。
一方、写真はありませんが、この日はサシバという猛禽と、竹林の隣の草地にはヒバカリというヘビが確認されました。絶滅危惧Ⅰ類、ヒバカリは準絶滅危惧種です。
じつは、育む会の活動がはじまった26年前、屋敷林の低地部分はほとんどが荒れた竹林でした。その後、生物多様性を意識して、増えすぎた竹を伐採して草地を創出し、毎年定期的に草刈りをして草地を維持してきました。今日は、その結果を象徴するような、ヒバカリ(ヘビ)の確認と、ヘビを餌にするサシバの出現でした。
サシバは定着しているわけではありませんが、今後も生物多様性の維持・復元を目指していきたいと思います。
上の写真は竹林の隣の草地。その縁に架けた橋で、作業の合間に休憩しました。
この日、ここの草地には、ハラビロカマキリがいました。
(山田)
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