「そうめん流し」の技術の継承
関さんの森、夏の恒例行事は「そうめん流し」です。森の太い竹で作った樋にそうめんを流し、食べるための食器や箸も竹で作り、そうめん流しを楽しみます。
例年は7月の第三日曜日におこなっていましたが、コロナ禍で昨年・一昨年は中止。今年はそうめん流しの技術の継承を目的とし、作業に参加するメンバー限定でおこないました。
そうめん流しの準備は、樋にする竹を選んで伐採するところからはじまります。
竹を伐ったら、枝を落とします。
樋を作るところです。きれいに二つ裂けば、2本の樋をつくることができます。
ここでのコツは、竹を裂くときに使う鉈は両刃の鉈を使うこと。そして鉈の刃は竹の先端側から入れ、根元側に向かって裂くことです。
ちなみに、木や竹を刃物を刃物を使って細工するときは、「木元竹末(きもとたけうら)」といい、木材を加工したり薪を割る場合は木の根元側(元・モト)から刃物を入れ、竹を割る場合は竹の先端側(末・ウラ)から根元に向けて刃物を入れるとうまくできます。
ゲンノウで、節を抜きます。
樋を「そうめん流し」の装置として組み立て、水を流しながらきれいに洗います。
ちなみに、ここの水道は県営水道(100%江戸川の水)ではなく、市営水道(江戸川の水に地下100mからの井戸水をブレンド)なので、冷たくておいしく感じます。
食器(器・箸)も竹でつくります。イベントとして実施する場合は、参加者全員が自分で自分の食器をつくります。
そうめんを茹でているところです。
この日は、そうめんを2kg茹で、19人で食べました。1人あたりだと約100g(2束)を食べたことになります。
今回のメンバーの半数以上が、関さんの森のそうめん流しは初体験でした。来年以降、コロナがおさまったら、イベントとして実施したいですね。
(山田)
« ピーターラビットとナショナルトラスト | トップページ | 2022年9月の行事予定 »
「イベント報告」カテゴリの記事
- もりハグ!見学交流会(2023.10.20)
- 虫と遊ぼうin溜ノ上の森(2023.07.28)
- そうめん流し(2023.07.16)
- 第11回オープンフォレストin 松戸 2023(2023.05.14)
- 関さんの森にハラグロオオテントウ(2023.04.02)
「定例作業」カテゴリの記事
- 竹林整備・ケンポナシ・ケヤキ・イヌシデ(2023.12.03)
- 関さんの森でボランティア体験・カニノツメ(2023.11.19)
- ケンポナシの実が落ちはじめました(2023.11.05)
- そうめん流し(2023.07.16)
- 5歳児と観察会(2023.06.18)