エゴツルクビオトシブミの揺籃作り
溜ノ上の森で、エゴツルクビオトシブミが揺籃を作りはじめました。
エゴツルクビオトシブミは、体長6~9mmほどの小さな甲虫で、鶴のように首が長いことから“ツルクビ”の名が付けられています。
また、エゴノキを食草とし、メスは産卵時に葉を丸めて、ゆりかごのような“揺籃(ようらん)”をつくります。エゴツルクビオトシブミは、作った揺籃をそのままぶら下げておきますが、種類によっては落とすものもいて、それが“オトシブミ(落し文)”の名の由来です。
この日、10時19分に見つけたときは、すでに葉に切れ込みを入れ終り、葉を二つに折っているところでした。実際に揺籃を作るのはメスですが、写真ではオスがメスの背に乗っています。
10時26分、オトシブミが葉の先端に移動。そろそろ巻きはじめます。
10時30分、別の角度から撮っています。巻きはじめています。たぶん、この頃に卵を1個産み付けます。その後、背の上のオスは移動します。
11時16分、1/3くらい巻いたでしょうか。
11時21分、別の角度から撮っています。
11時40分、もう少しで巻き終わります。
11時44分、揺籃は完成。一仕事を終えたメスは意気揚々、バイバイして飛んでいきました。
揺籃の中に産み付けられた卵は、やがて孵化して幼虫になり、丸められた葉を食べて育ちます。
(山田)
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