門と蔵の模型をつくりました(門・蔵再生事業学習会)
関さんの森は、都市に残る自然や生きものたちについて学ぶ場所ですが、関家に残る蔵や門、熊野権現などからは、自然とともに暮らしていた昔の人たちの生活を学ぶ場所でもあります。そこで私たちは、2008年7月に『関さんの森エコミュージム』の設立を宣言し、自然遺産だけではなく歴史遺産の保全と活用を目指して、活動を続けています。
一方、2016年からは松戸市建築士会の皆さんと一緒に『関さんの森・門と蔵再生事業』をはじめました。門と蔵をどのように保存して整備するかについては、千葉県文化財審議委員丸山純氏(元・千葉大学グランドフェロー)を招き、定期的に学習会を開いています。
この日の学習会にあたり、先生からの宿題は、メンバーをグループに分け、4つの蔵と門の模型を、ダンボールなどを使って実物の1/30でつくることでした。
では、4つのグループがつくった作品を紹介します。
雑蔵(ぞうぐら)は、初代の関武左衛門さんが1785年に建てたものです。味噌や梅干し、ざるなど、生活資材が納められていました。当時は茅葺きだったそうです。
新蔵(しんぐら)は、二代目の武左衛門さんが建てたものです。名主として、年貢の米を入れておく蔵だったそうです。
脇な蔵(わきなくら)は、関家7代の武夫さんが書斎としても使用していました。
4番目のグループは、木小屋と門を作りました。木小屋は、燃料の薪などを蓄えるためのものでした。薪などを使うことがなくなった現在、少し傾いています。門は、『薬医門』とよばれる形式のもので、江戸時代末期につくられたものだと考えられています。
これら模型をつくるためには、門と蔵を詳細に調べなくてはいけません。調べることによって、それぞれの建物の特徴や、保存の方法、活用の方法などが見えてきます。それが先生のねらいでした。
本日の学習会を終え、また宿題が出ました。それぞれの建物について、見せることを前提に、そうじマニュールをつくること。
「見せることを前提に・・・」ということは、どのようなものを展示するのか、どのように活用するのかを考えなければいけません。
『エコミュージアム』としての整備が、一歩一歩進んでいることを感じました。
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