昆虫が現れるとクモが現れる
関さんの森が目指すのは、『生物多様性』あふれる森です。多くの昆虫は特定の植物しか食べないので、植物の種類数を増やすことが、昆虫の種類を増やすことになります。
たとえば、ウマノスズクサという植物があります(下の写真)。これは有毒植物ですが、ジャコウアゲハの幼虫はこれを専門に食べます。今年も熊野権現の塚では、ウマノスズクサの新芽が伸びてきました。今日は、ジャコウアゲハのオスが飛んでいました。やがてメスが現れ、これに産卵して命をつないでいくことでしょう。

この日、シリアゲムシ(ヤマトシリアゲ)を見つけました。かつては普通に生息していた昆虫でしたが、北総ではかなり個体数が減少してきました。ヤマトシリアゲは、千葉県のレッドデータブックによると、“一般保護生物”となっています。

春になって昆虫が出てくると、昆虫を食べるクモも網を張ります。しかし、クモもその天敵(鳥など)に食べられないよう、いろんな工夫をしています。
たとえば、ゴミグモの網には、網の中央に縦に、ゴミが並んでいます。これを“ゴミリボン”といいます。

この“ゴミリボン”の中心より少し上に、ゴミグモ本体が頭を下にしてひそんでいます。

この日は、こんなクモもいました。その名は“ギンメッキゴミグモ”。通常は、網の中央で頭を上にして静止しています。写真は、網にアブラムシがかかり、それをはずして捨てようとしているところです。

かつてクモ類は、空中に網を張るようなことはしませんでした。昆虫の祖先も空を飛びませんでした。
空を飛ぶ昆虫が進化することによって、空を飛ぶ昆虫を餌にしようと、空中に網を張るクモが進化したのです。
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