12月の第一日曜日は、定例作業です。おもに、屋敷林の竹林を整備しました。伐採した竹は、垣根を作るための資材として利用します。
さて、関さんの森のシンボルツリーは、200年超のケンポナシですが、12月ということで、すでに葉は落ち、実もほとんどが落下しました。
ちょっと前は梨の味でしたが、今は干しブドウの味に変わっています。ちなみにケンポナシの英名は“Japanese raisin tree”です。
屋敷林の大木といえば、湧水池脇のケヤキです。このケヤキは、いったん分かれた枝が、その上の別の枝と癒着しています。このような木を『連理木』と呼び、縁結び、夫婦和合の象徴とされています。
屋敷林、下の広場のイヌシデは、竜のような枝ぶりです。樹木は、基本的に光を求めて上に伸びたいのですが、上が暗いと横に曲がって伸びていきます。
(山田)
*定例活動は、雨天中止です。ただし、降雨の状況によっては、できる範囲で作業をおこなうことがあります。
*屋敷林は自由に入れますが、関家の庭は限定公開です。12月は17日(日)の10~14時、ガイドがご案内します。雨天中止です。
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12月3日(日)
関さんの森定例作業(10~12時)
関さんの森会議(13時~)
12月5日(火)
むつみ梅林剪定(10~12時)
12月7日(木)
認定こども園すなはら里山体験(10時半~13時)
12月8日(金)
溜ノ上の森定例作業(10時~)
12月9日(土)
古文書の会(13時半~)
12月12日(火)
むつみ梅林剪定(10~12時)
12月17日(日)
関さんの森定例作業 (10時~12時)
訪問者ガイド(10~14時)
関さんの森会議(13時~)
12月19日(火)
むつみ梅林剪定(10~12時)
12月22日(金)
溜ノ上の森定例作業(10時~)
12月26日(火)
仕事納め(10~15時頃)
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(1月第一日曜日の定例作業はありません)
2024年1月9日(火)
むつみ梅林剪定(10~12時)
1月12日(金)
溜ノ上の森定例作業(10時~)
1月13日(土)
古文書の会(13時半~)
1月16日(火)
むつみ梅林剪定(10~12時)
1月21日(日)
関さんの森定例作業(10~12時)
関さんの森会議(13時~)
関家の屋敷には古い植木が多く、数年ごとに剪定などの手入れが必要です。
庭のベニシダレザクラは、福島県は三春の『滝桜』の子木です。樹齢40年に満たない木ですが、数年前から樹勢が衰え、胴吹き(幹の途中から出る小枝)が目立つようになり、とうとう上部が枯れてしまいました。枯れた部分を切り取り調べてみると、シロアリの被害が見られました。
何らかの理由で木が弱り、そこにシロアリが取りついたのではとは、作業を行ったY緑地のY樹木医の説明です。
下の写真は、枯れた上部を切り取った状況です。
幹の上部が枯れたため、切り取った部分の断面です(直径約30㎝)。
この他、チャボヒバ、シラカシ、イヌマキなど5本の樹木の剪定など、28日~30日までの3日間で作業は終わりました。
下の写真は、小枝が密集していた小型チャボヒバの枯れ枝をカットした状態です。
一方、30日は新松戸にある流通経済大学社会学部の1年生12名が、須川准教授の引率で、関さんの森を見学に来ました。
屋敷林をゆっくり案内しましたが、「新松戸地区にも自然の森が残っていること」に感動していました。
(木下)
今日は松戸市の「里やまボランティア入門講座」24名(受講生16名・ほか講座スタッフやみどりと花の課職員など8名)が、溜ノ上の森と関さんの森を訪問しました。
下の写真は、溜ノ上の森。住宅に囲まれた0.5haの森ですが、1998年から整備をはじめ、2005年に女性を中心とした「溜ノ上レディース」が結成されて維持管理を引き継ぎ、2023年には「溜ノ上の森の会」に名称変更して、現在も活動を継続しています。
溜ノ上の森の次は関さんの森。屋敷林では、湧水池脇のケヤキの連理木(一旦分かれた枝が癒着結合している)を案内しました。連理木は、白居易の長恨歌で詠われています。
「天に在りては願わくは比翼の鳥とならん。地に在りては願わくは連理の枝とならん」
いあゆる「比翼連理の契り」ということで、縁結び・夫婦和合の象徴です。ご利益があるといいですね。
下の写真は、屋敷林の下の広場。竜のように横に伸びたイヌシデの木の下で記念写真を撮りました。
続いて関家の庭を見学。関さんからは、「先祖から引き継いだ森を未来のこどもたちに残したい」という思いを聞きました。
松戸市の「里やまボランティア入門講座」は、2003年から毎年開催。都市に残る里山を大切にする人たちの輪が広がりつつあります。
(山田)
今日は、幸谷小学校の1年生90名が、関さんの森で自然体験。
下の写真は、クヌギの森にて、クヌギとコナラのドングリを拾っているところです。リース飾りにつかうそうです。
下の写真、左はコナラのドングリ、右はクヌギのドングリです。
関さんのお庭では、マツボックリやスギボックリ、クリやカヤの実、色づいたカキの葉などを拾いました。
むつみ梅林では、老木ケンポナシを囲んで、関さんから「ケンポナシの思い出」を聞きました。
今から70年くらい前、関さんの妹さんが馬橋小学校に通っていた頃、担任の先生が家庭訪問で関家にきたとき、ケンポナシの木を見て感動。当時は今より3倍くらいの高さだったそうです。のちに、その先生が幸谷小初代の校長先生になり、校章のモチーフにケンポナシを選んだそうです。
また、関さんがこどものころ、戦争中で甘いおやつが食べられなかったころ、秋になるとこどもたちはケンポナシの木のまわりに集まり、おやつがわりにケンポナシを食べたこと、そんな思い出話を聞きました。
落雷や風雪、さらに移植にも耐えて200年以上。こどもたちはケンポナシにタッチ。これからも元気でいてほしいですね。
そうそう、関さんのお庭には、カニノツメの新鮮な子実体が今日はありました。昨夜の雨の影響でしょうね。
グレバ(胞子を含むドロッとした液)がたっぷりついており、いやな臭いがします。時折、ハエが飛んできていました。
(山田)
今日は第一日曜日、定例の作業です。おもに、むつみ梅林の草刈りをおこないました。
ところで、むつみ梅林にはケンポナシの木がありますが、すでに落果がはじまっていましたた。今年も豊作です。ケンポナシの果実は、房ごと落下します。不思議な形をしているので、梅の枝などに引っかかっているものもあります。
ケンポナシの果実は、正確には先端の球状の白っぽい部分。薄い皮をむくと、小さな種子が2~4個入っています。食べられる部分は、果実の基部の肥大した果柄で、梨のような味がします。試しに食べてみましたが、まだ渋い。霜がおりる頃の方が美味しいと思います。
一方、10日前に確認したキノコ、関さんのお庭のカニノツメもチェックしました。新鮮な子実体はありませんでしたが、まだ臭うのでしょう、ハエが来ていたところを撮りました。
まだ幼菌は残っているので、まだ楽しみが続きます。
(山田)